劉慈欣著「三体」面白い!と話題のSF小説を読んでみた

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読書
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こんにちは、たどんです。
今回は、中国の長編SF小説「三体」のご紹介です。

中国の小説

わたしが、中国の小説というとまず思い浮かべるのが「三国志」や「水滸伝」などの歴史・時代小説です。
次に金庸などの作家による武俠小説(ぶきょうしょうせつ)と言われるジャンルの小説でしょうか。
わたしにとって中国の小説というとその程度のイメージでした。
しかし、張平という作家によるアクション小説「凶犯」を読み
へぇ〜、こんな小説もあるんだ
とビックリしました。
「凶犯」の読後感については以前当ブログでもアップしています。

[読まなきゃ損!]「凶犯」中国にもこんな小説があったんだ。
中国人作家張平氏の作品を読まれたことはありますか?中国の小説といえば水滸伝や三国志。中国に現代版のアクション小説があるとは知りませんでした。翻訳が上手いので非常に読みやすい。おすすめです。

なお、「凶犯」という小説は、これもやはり以前当ブログで紹介した
「定年後に読みたい文庫100冊」
で紹介されていたものです。

勢古浩爾著「定年後に読みたい文庫100冊」(草思社文庫)
勢古浩爾著「定年後に読みたい文庫100冊」。定年後は面白い本だけ読みたい。でも何を読んだらいいのかわからない。そんな人にオススメの1冊です。本書は格好の水先案内人になってくれるでしょう。

そこで今回は、Amazonなどでも「面白い」と評価の高い「三体」を読んでみることにしました。

「三体」とは?

「三体」(さんたい)は、中華人民共和国のSF作家劉慈欣の長編SF小説で、10年以上前に中国で刊行されたものです。
本書は「三体」三部作の第一作目で、現代の中国で最大のヒット作だそうです。

簡単なあらすじ

毛沢東の時代、文化大革命の犠牲となり虐殺された物理学者の父を尊敬していた葉文潔。
葉文潔は中国人のエリート女性科学者であったが人類というものに絶望していた。
そんな葉文潔が、地球以上の高度な文明を有するであろう異星人に届けと宇宙に向けて電波を発信。
その電波が惑星(三体)の異星人に届く。
そこから驚愕の展開に。

本書を愛読する著名人

フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグ、元アメリカ大統領バラク・オバマが愛読者であることは有名です。
彼らがすすめていたのもわたしが読んだ理由の一つです。

読後感

文化大革命

中国では、毛沢東の時代、文化大革命の犠牲となった人は数千万人とも言われています。
わたしの乏しい知識では、中国で自国の批判をすることはタブーだったような。
ところが本書は最初から、どう読んでも文化大革命に否定的な内容でした。
こんなことを書いてよくこの本が出版できたな、というのが最初の感想です。
中国もかなり言論の自由が認められてきた、ということでしょうか。

シニアにはちょっとムズいかも・・・

SF小説ということもあって、舞台は地球にとどまらず宇宙。
また、VRというのでしょうか、コンピューターのゲームや天体観測に関する記述などが次々と出てきます。
正直言ってわたしにはちょっと理解が難しい記述もあり、流し読みしたところもありました。

受賞歴

わたしにはちょっと難しい小説でしたが、世界的にはかなり高い評価を受けているようです。
・ 中国銀河賞特別賞
・ 西湖・類型文学双年賞金賞
・ ヒューゴー賞長編小説部門賞
・ 星雲賞海外長編部門賞
などなど。

著者 劉慈欣(りゅう じきん)

1963年生まれ、中国の山西省出身。
本業はエンジニアで、発電所のコンピュータ管理をしているそうです。
主な著作は三体三部作
・ 三体
・ 三体Ⅱ 黒暗森林
・ 三体Ⅲ 死神永生

まとめ

ハッキリ言ってわたしにはちょっとハードルが高い小説でした。
三体ファンの人から見れば、一作目しか読んでないのに本書の批評などするな、とお叱りを受けるかもしれません。
今のところ二作目・三作目については保留、ということでまだ買ってはおりません。
ただ、今後どのようにストーリーが展開していくのかは興味があります。
生意気なようですが、わたしの気が向いたらチャレンジしてみたいと思っています。

 

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