こんにちは、たどんです。
今回は、本の紹介です。
「人生百年私の工夫」日野原重明著
著者の日野原重明氏は、健康長寿の代名詞のような人。
シニア以降の年配の方はご存じの方も多いと思います。
本書は、ネットでの紹介文によれば
60歳からは新しい人生が始まる。
仕事や子育てに忙殺される人生は終わり、自分の生き方を選べる自由を初めて得られる。
長年、医療の現場で得てきた智恵が満載の、生き方上手へのヒント集。
内容ピックアップ
以下、わたしが付箋でマークした部分です。
六十歳は老年期ではない。老年への準備が始まる「中年期」にあたる
同書・30ページ〜
私の子供の頃、60歳の人といえばもうヨボヨボの老人であったような気がします。
実際わたしの父も、55歳で定年退職しましたが、そのときにはかなり疲れていました。
しかし今の60歳は、元気・元気。
六十歳までの人生は、いわば戦艦の乗組員です。
会社や家族、子育てといった社会的環境を「戦艦」とするなら、あなたはその中の一乗組員として、黙々と自分の義務と責任を果たしてきたのです。戦艦の進む方向や作戦などは、あずかり知らぬところです。
ところが、ある時期になって、戦艦から一人か二人乗りの小さな手漕ぎのカッターボートが降ろされ、これからそれに乗り移ってどこでも好きなところに漕いでいけと言われる。これが六十歳なのです。
同書・56ページ
たしかに60歳までは、「戦艦の乗組員」つまり組織の一員としていろんな苦労も多かったでしょう。
60歳になってから、急に手漕ぎボートに一人で乗り出せ、と言われても、戸惑うことばかり。
人に言われることをこなしていくか、自分で道を歩いていくか、その境目となるのが60歳なのかもしれません。
第四章 ライフワークを持つことが若さの秘訣
六〇歳になったら、すこし変わったことをして、一から始めてみたらどうでしょうか。これが、私の言う「六〇の手習い」です。
同書・140ページ
著者が55歳の男性に絵を始めてみては、とすすめ、数年後には個展を開くまでになった例が書かれています。
わたしは、小さいことですが、Macという新たなパソコンでブログを開設し、今も細々とこの通り続けています。
「歩け、歩け」が、ストレスに勝つ最善の手
同書・210ページ
本書では、歩くことで持病の頭痛・肩こりが改善したという女性作家の事例を載せています。
上述した「絵を描く」ことよりもハードルは低いですね。
本書の著述の中で気になった部分をピックアップしてみました。
シニアの方が読むといろいろ参考になるところも多いのではと思います。
著者 日野原重明氏
1911年(明治44年)山口県生まれ。1937年京都帝大医学部卒業。1941年聖路加国際病院の内科医となり、内科医長、院長等を歴任。聖路加国際病院名誉院長・同理事長となる。
2017年7月18日、105歳で逝去されました。
まとめ
晩年の日野原氏は、100歳を超えてもスケジュールは2、3年先まで一杯、という多忙なマイニチを過ごしていたそうです。
まさしく現代のスーパーマン。
人生100年時代。
今後は日野原氏のような方がどんどん出てくるのかな?
もっともわたしには到底無理なことですが。