百田尚樹著「カエルの楽園」ただのカエルさんの物語じゃないよ。

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読書
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こんにちは、たどんです。
今回は、百田尚樹著「カエルの楽園」の紹介です。
今、日本の韓国に対する輸出管理の強化、韓国の日本製品不買運動やGSOMIA破棄、により、過去最悪の日韓関係と言われています。
そんな時だからこそ、日本とその周辺国を風刺した物語、といわれる本書を読んでみました。

簡単なあらすじ

現在の世相をカエルの世界に見立て描いた物語。
主人公はアマガエルのソクラテス。
自分の住んでいた国が、他の国のダルマガエルから侵略され、仲間のほとんどが虐殺されて国が滅びた。
虐殺から逃れたソクラテス、途中天敵の攻撃にあい、ツチガエルの国ナパージュにたどり着いたときには60匹いた仲間が2匹だけとなってしまった。
平和を謳歌しているかのように見えるナパージュ。
しかし、そのナパージュも、南の崖から侵略してくるウシガエルの対策に頭を悩ましていた。
ナパージュの国民は、「三戒」と「謝りソング」によって平和が保たれる、と信じていた。
はたして、ナパージュの命運やいかに。

作者百田尚樹について

百田尚樹氏は、1956年(昭和31年)生まれ、日本の放送作家、小説家です。
放送作家としては、関西で人気の「探偵!ナイトスクープ」を手がけ、また小説家としては、「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」などのベストセラーを何作も刊行しています。
私も、百田氏の小説は結構読んでいます。
というのも、百田氏の読む人を物語に引き込んでしまう圧倒的な文章力、読む人に日本人としての誇りや勇気を思い起こさせてくれるストーリー、が大好きだからです。
当ブログでも、過去に百田氏の小説を紹介しています。
「ボックス(上・下)」百田尚樹著。マンガ「はじめの一歩」が好きな人は是非読むべし。
百田尚樹、読んでますか?難しい本ばかり読んでいると老けてしまいますよ。私は楽しむための読書をモットーにしています。この作家、ベストセラーを連発してますが、スポ根モノのが好きな方にはおすすめの1冊です。
その百田氏が、ガラッと雰囲気を変えた社会風刺的な物語を書きました。
それが本作「カエルの楽園」です。

百田氏の思想的背景

百田氏の小説を読み始めた頃は、知りませんでした。
そのうち、同氏がメディア等に登場するようになり、徐々に同氏の思想的背景がわかってきました。
私は、公務員として40年近く奉職させていただき、日本という国や日本国民に対しては感謝しております。
したがって、他の諸外国よりも日本国のほうが大事ですし、その点では百田氏の思いと共通する部分も多いと思います。

「カエルの楽園」が意図するもの

作者は、「カエルの楽園」で何を表現したいのか?
これは、賢明な皆さんであれば、読めばすぐにおわかりになると思います。
私は、別に百田氏を擁護するわけではありませんが、読者に危機感を煽っているわけではないと思います。
ただ、何が起こるかわからない現代、平和ボケともいわれる日本人に、「こんな事も十分起こりうるよ」と警鐘を発してくれているんだと思っています。
もっと世界の動きにも興味を持ち、日本を見つめ直す機会を与えてくれている。
そんな思いで本書を読まれればよいのではないでしょうか。

本書の内容について(ネタバレあり)

普通の読書好きの方であれば、1日もかからないでサラッと読めます。
文章も平易です。
しかし、その奥に隠された意味は深い。
現在の世界情勢や日本国内の状況などに疎い方には単なるカエルの物語にしか思えないかもしれません。

私はこのように理解する

「カエルの楽園」に出てくる国や生き物が今の何を意図しているか?
わたしはこのように理解して読みました。

ナパージュ

日本のこと。
ナパージュをローマ字で書くと「NAPAJU」。
これをひっくりがえすと「(U)JAPAN」。
なるほど。

ツチガエル

平和の希求する、我々平均的日本人のこと。

ウシガエル

お隣の某大陸の人を指しているのかな?

ヌマガエル

日本生まれの日本育ち、ただ国籍はお隣の某半島の人のことを指しているのかな?

デイブレイク

これは、作者の好きな朝日新聞のことでしょう。

スチームボート

アメリカを表しているのでしょう。

ハンドレッド

面白いのがハンドレッド。
そう、百です。
これは作者百田さんに違いない。
よく考えますね。

三戒

・ カエルを信じろ
・ カエルと争うな
・ 争うための力を持つな
これは、日本の憲法第9条を指しているのでしょう。

謝りソング

これは、日本がお隣の某大陸や某半島に対して行ってきた「謝罪」を表しているのだと思います。
それにしても百田さん、本当にこういう事をよく思いつきますね。
 
ネタバレになってしまうので、このへんにしておきます。
 

こう読むと面白い

「カエルの楽園」に登場するキャラクター、よく考えると、今の日本や世界の国や人物をカエルに置き換えて風刺しているようです。
このカエルは今の日本でいえば誰のことなのか?
などと考えながら読むと結構面白いです。

残念なところ(ネタバレあり)

安易にカエルさんを死なせすぎ

百田さん。
あまりにもカエルさんを死なせすぎです。
読んでいると死んでいくカエルさんにも情が移ってしまって。
まあ、それだけ作者の文章力が優れているからかもしれませんが。

私はハッピーエンドが好き

私は、スカッとする読後感が欲しくて本を読んでいます。
だから努力して成長・成功する物語、つまり結末はハッピーエンドでなければダメなんです。

まとめ

私は争いごとは嫌いです。
みんなが幸せに生きていける、戦争のない世界が理想です。
でも現実は・・・。
少なくても私は、自分から争いを仕掛けることは決してありません。
ただ、身にかかる火の粉は自分で払いのける、それだけの力はつけておきたいと思っています。
思想的にはちょっと、というよりだいぶかたよった本だと思います。
しかし、今の世相を考えるには参考になる本です。
興味の持たれた方は読んで見てください。
 

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