百田尚樹著「影法師」「夢を売る男」わたしは前者の作品の方が好き。

読書
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こんにちは、たどんです。
今回は、百田尚樹氏の著作2冊のご紹介です。
百田尚樹氏の作品は、これまで当ブログでも紹介しています。
興味のある方は参考にしてください。

「ボックス(上・下)」百田尚樹著。マンガ「はじめの一歩」が好きな人は是非読むべし。
百田尚樹、読んでますか?難しい本ばかり読んでいると老けてしまいますよ。私は楽しむための読書をモットーにしています。この作家、ベストセラーを連発してますが、スポ根モノのが好きな方にはおすすめの1冊です。
百田尚樹著「カエルの楽園」ただのカエルさんの物語じゃないよ。
百田尚樹の著書は、これまで何冊も読んでいます。日本人としての誇りや勇気をもらえるからです。でも「カエルの楽園」はちょっと違います。今の日本と周辺国の諸問題をカエルさんに見立てた、考えさせられる小説です。思想的にかなり偏りがあるので注意です。

簡単なあらすじ

影法師

江戸時代、勘一は茅島藩の下級武士の家に生まれる。
幼い頃、自分を守ろうとして目の前で父親が切り捨てられた。
一方、磯貝彦四郎。
中級武士の家に生まれ、文武に優れた若者であった。
2人は親友となったが、磯貝彦四郎は後年不遇の死を遂げる。
一方勘一は、後年茅島藩の筆頭国家老まで出世する。
親友の不遇の死を知った勘一は、死の真相を調べていくうちに驚きの事実を知ることになる。

夢を売る男

主人公の牛河原勘治は、出版社丸栄社の敏腕編集者。
世の中には、生きているうちに1冊ぐらいは自分の本を出版したい、と思っている人が多くいる。
牛河原はそんな人に出版をもちかける。
ジョイント・プレス方式。
果たして主人公は、夢を売る男なのか、はたまた夢を食い物にする男なのか。

読後感

影法師

わたしは豊臣秀吉の「太閤記」のような出世物語が好きです。

本書は主人公が下級武士から出世の階段を登っていく。
著者にとって初めての時代小説ということですが、決して難しく書かれたものではなく、読みやすい小説です。
ネタバレになってしまうので詳しくは述べませんが、面白い。
わたしは1日で読んでしまいました。

夢を売る男

わたしは読む順番を間違えました。
影法師よりも先に読むべきでした。
わたしには影法師の方が面白い。
面白いものは後にとっておきたかった。
夢を売る男も決してつまらない、というわけではありません。
ストーリーが短編で展開されていきます。
一時期、自分史を書く、ということがブームになったことがあります。
しかし、有名な芸能人ならともかく、一般の人の自分史なんか需要がありませんよね。
出版社も売れてなんぼの商売です。
自分の本を出版してみたい、と思っている方にはあまりおすすめできない本だと思います。
本を執筆しようという気持ちが萎(な)えてしまうかもしれないからです。

著者百田尚樹

1956年(昭和31年)生まれ。
放送作家。小説家。
代表作はデビュー作「永遠の0」、「海賊とよばれた男」など。
「海賊とよばれた男」で2013年本屋大賞を受賞。
わたしが読んだのは「影法師」「夢を売る男」のほか
「モンスター」
「BOX(ボックス)」
「カエルの楽園」
などがあり、これから読む予定の積ん読本として
「永遠の0」
「海賊とよばれた男」
があります。
その他にも「幻庵」「殉愛」「夏の騎士」「地上最強の男」などはぜひ読んでみたいと思っている本です。
とにかくこの百田尚樹という作家、一種の天才かもしれません。
同じジャンルの本は書かない、とのことで、とてもわたしのような頭では考えられないことです。
また、放送作家として視聴率という厳しい数字にもまれていたからか、文章も読む人を引き込むのがうまいと思います。

まとめ

百田尚樹氏は、思想的には保守的で、ときには左派に向け結構過激な言動もされているようです。
しかしわたしは、小説を読む際、あまり著者の人となりは気にしません。
わたしの判断基準は読んで面白いかつまらないか、それだけです。
これまで何冊か百田尚樹氏の小説を読んできましたが、ワタシ的にはずれだったという小説はありません。
これからも百田尚樹氏の小説を楽しみたいと思います。

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