こんにちは、たどんです。
「日本人の2人に1人はがんになる」と言われています。
わたしは「がん」が怖い。
両親も含め、亡くなったわたしの親しい人の多くが「がんで闘病」しているからです。
今回は、刀根健氏のがんからの奇跡の生還ストーリー「僕は、死なない。」のご紹介です。
簡単なあらすじ
2016年9月、著者はステージ4の肺がんを宣告される。
昼は研修講師、夜はボクシングジムのトレーナーとして、働きざかりの50歳。
肺がんは、翌年には全身に転移した。
死の恐怖との闘い、揺れ動く心の葛藤などが鮮明に書き綴られる。
抗がん剤治療に疑念を覚えた著者は、いろいろな代替治療を試みたりする。
その後、奇跡が起こる。
読後感
本書を手にした理由
これは著者の全身末期がんからの生還の記録です。
以前からわたしの「読みたい本リスト」にあがっていました。
実はわたし、先日、喉(ノド)に腫瘍が見つかりました。
大学病院で腫瘍の一部を切除し、生体検査にまわすことになりました。
わたしは両親ともがんでなくなっています。
またわたしの高校の同級生が50代の若さで喉の咽頭がんでなくなっています。
検査結果が伝えられるまでの2週間。
気が気じゃありませんでした。
本書を手にしたのはちょうどその頃、臆病なわたしは本書で勇気をもらいたかったんです。
著者は死への恐怖、心理状態を赤裸々に書いています。
精神的に強い人からすれば「気の弱い男だ」と思われるかもしれません。
でもわたしにはその恐怖がよくわかります。
そう、わたし臆病なんです。
読んでみて
「怖い」という気持ちを隠さない。
自分の弱さを赤裸々に綴っていく。
なかなかできることではありません。
男なんて格好つけたがる生き物ですからね。
普通の方が読めば「1年で全身末期がんから奇跡の生還なんて本当かな?」と言われることでしょう。
でもわたしのような臆病な人間にとっては非常に勇気づけられる本です。
正直なところ本書を読んで気が楽になりました。
なるようにしかならない。
少しは落ち着いて検査の結果を待つことができました。
著者刀根健
1966年生まれ。
本書のプロフィールでは、大学卒業後大手商社を経て教育系企業の人気講師として活躍、またボクシングジムのトレーナーとしてプロボクサーの指導育成を行い、日本ランカーを3名も育てているそうです。
「がん」は1年で寛解。
現在は再発もなく元気で活躍されているようです。
まとめ
本書を読んだおかげで平静を保って検査結果を待つことができました。
幸いわたしの腫瘍は悪いものではない、とのことでした。
しかし今後は3ヶ月に1回程度の定期的な通院・検査が必要になりました。
本書はノンフィクション。
小説のような「血湧き肉躍る物語」ではありません。
今すぐ読むというのではなく、わたしのように健康に関して心配事が生じたとき、「そういえばブログでこんな本を紹介していたな」と思い出していただければよいのではないでしょうか。