こんにちは、たどんです。
今回は、スティーブン・ハンター著「極大射程(上下)」のご紹介です。
本作品も私の好きな復習モノと言えるのかな❓
先ずは簡単なあらすじから。
簡単なあらすじ
主人公ボブ・リー・スワガーは、ベトナム戦争で数々の功績をあげた英雄。
伝説のスナイパーの一人であった。
今は片田舎に一人で暮らし、狩猟とお酒を楽しむ余生を送っていた。
そんなボブのもとに、銃弾の性能テストをして欲しい、と仕事の依頼が。
しかしこれは、巧妙に仕組まれたワナだった。
要人暗殺の凶悪な殺人犯に仕立て上げられたボブ。
全国の警察から追われる立場となる。
捜査網をかいくぐりながら、自分の無実を晴らすため、真実に迫るボブ。
さて、その結末やいかに・・・。
復習モノ?、謎解きミステリー?(ネタバレ含む)
いきなりネタバレですみません。
安心してください。
本作品はハッピーエンドです。
私は以前、アレクサンドル・デュマ著「モンテ・クリスト伯」の書評でもお話しましたが、復讐ものの小説が大好きです。
しかしこの「極大射程」が復習もののジャンルに入るのか?
よくわかりません。
どちらかといえば、昔アメリカのテレビで人気を博した「逃亡者」にストーリー展開が似ているように思います。
「逃亡者」
これは、妻殺しの犯人、という無実の罪を着せられた主人公リチャード・キンブルが、逃亡生活を送りながら、真犯人を突き止めていく、という物語です。
50年以上も前ですが、とても面白くて、テレビを食い入る様に見ていた記憶があります。
その後、これももう20年以上前になりますが、「逃亡者」がハリソン・フォード主演で映画にリメイクされ話題になりました。
映画「ヨーク軍曹」
映画の話題が出ましたので、ついでと言ってはなんですが、ライフル銃の射撃手の映画で記憶に残っている映画があります。
それは、昔懐かしいゲイリー・クーパー主演「ヨーク軍曹」です。
これは、第一次世帯大戦中に実在した人物を描いた物語です。
かなり古い映画ですが、田舎もんだった主人公が、得意のライフル銃で数々の功績を上げ、英雄になるという、極めて単純なストーリーです。
この映画で、主演のゲイリー・クーパーは、アカデミー主演男優賞を受賞しています。
古くて単純な内容の映画ですが、気楽に楽しめます。
オーストラリアでのけん銃実写体験
普通の日本人ならば、拳銃はもちろんライフル銃など一生撃つことはないでしょう。
したがって、小説のなかで主人公のボブが大きな鹿をライフル銃で狙う、という狩猟シーンが冒頭にあります。
狙いを定めて引き金を引くまでの緊張感、これは実際に銃を撃った者にしかなかなか伝わらないと思います。
実は私、ライフル銃は撃ったことはありませんが、拳銃は撃ったことがあるんです。
妻と唯一の海外旅行、オーストラリアのケアンズに行った時、実射体験しました。
22口径、38口径、45口径、それぞれ2〜3発ずつ撃ったように記憶してます。
拳銃を撃つ時に、引き金を引いて実弾が発射されるまでの間、心臓がバクバクしたのを覚えています。
そして、引き金を引くと、大きな音とともに反動が腕に伝わり、その衝撃はかなりのものでした。
妻も私と全く同じように射撃したのですが、なんと妻のほうが点数が良く、旅行中ずっと自慢されっぱなしでした。
この経験があったからか、「極大射程」のボブの緊張感が少しはわかるような気がしました。
映画「ザ・シューター/極大射程」
本作品は、2007年に「ザ・シューター/極大射程」として映画化され、ヒットしましたので、ご覧になった方も多いのではないかと思います。
なかなか迫力があり、面白い映画です。
私も小説を読んだ後に映画を観ましたが、結構楽しめました。
まとめ
本作品の書評というよりも余談のほうが長くなってしまいました。
しかし私の書評はいつもこんなもんです。
前にもお話したことがありますが、私自身、書評を読んであまり内容がわかってしまうようだと、読む楽しみが半減してしまいます。
最後に、私がつけている読書記録の感想を一部ご紹介します。
「極大射程(上)」
最初は大したことはなかったが、だんだん面白くなってきた。これから下巻に突入しよう。
「極大射程(下)」
細かい銃の解説のような文章はすっ飛ばしたが、ストーリーはなかなか面白かった。ほとんど昨日と今日でこの下巻を読んでしまった。こういう痛快な小説は良いなあ。
小説を読んだ感じ方というのは人それぞれだと思います。
でも、全世界でヒットしている小説というのはやはりなにか光るものがある。
本作品、面白いと思います。
是非読んでみてください。