京極夏彦著「嗤う伊右衛門」四谷怪談を知らない人に読んで欲しい。

読書
スポンサーリンク
こんにちは、たどんです。
今回ご紹介するのは、「嗤う伊右衛門」京極夏彦著。

京極夏彦の小説作法

京極夏彦先生は私の好きな作家の一人です。
1冊の本に盛り込まれた特定分野の内容は詳細にわたり、著者の知識・教養が遺憾なく発揮される。
資料を見ながらなら書けるのでは、などと簡単に考える方はいないと思うが、とても資料を見たぐらいでは無理です。
膨大な資料を咀嚼し、自分の言葉で小説に表現していく、波の頭脳ではできない芸当です。
今はなき司馬遼太郎先生も、1冊の小説を書くにはトラック1台分の資料を読みこなしていた、との伝説もあります。
まさに司馬先生に匹敵する努力をされて執筆されているに違いありません。

「嗤う伊右衛門」

本作品が、四谷怪談のリメイク版のような内容だ、と何かの書評で見ました。
京極先生の書かれた本なので、ちょっと変わったストーリー展開を期待して読んだのですが・・・。
内容は・・・四谷怪談でした。
四谷怪談というのは、慎(つつ)ましやかな妻お岩と婿養子に入った夫伊右衛門、そのお岩が夫伊右衛門に殺され、幽霊となって伊右衛門に復讐する、というもの。
お岩は伊右衛門は実在した人物のようで、この物語は怪談として落語や舞台また映画にもなっています。
四谷怪談は怪談ではあるが悲劇でもあります。
私はハッピーエンドが好きで、悲劇は嫌いです。
読書中はドキドキワクワク、そして読後には爽快感が欲しいんです。
タイトルに「嗤う」とあったので、京極先生のことだから、もしかしてストーリーをハッピーエンドに変えているかも、と勝手に思い込み、読み始めました。
しかし、私の勝手な思い込みでした。

於(お)岩稲荷

そのお岩さんが祀ってあるという神社が東京の四谷にあります。
東京の地下鉄丸の内線の四谷三丁目駅、そこから歩いて5分ほど。
四谷警察署の裏手の細い路地に、ひっそりとその神社があります。
「於(お)岩稲荷」と染め抜かれた赤い旗が見えるので、すぐに分かると思います。
詳細は省きますが、裏路地の道路をはさんで、お岩さんを祀ったお寺と神社があります。
一つは「於岩稲荷田宮神社」、もう一つは「於岩霊堂」という表示のある「陽運寺」。
何故か今は縁結びのご利益があるそうです。
職場が近かったこともあり、何度かお客さんを案内したことがあります。
皆さん珍しがってくれ、「こんな住宅街の目立たないところにあるんだ。」「なんで縁結びの祈願ができるんだろう。」などという感想を漏らしていました。
四谷の於岩稲荷、私は何度も行っていますが、写真は一度も撮っていません。
撮った写真に幽霊でも写っていたら怖いですから・・・。
なお、お岩さんのお墓自体は東京の西巣鴨にある妙行寺というお寺にあるそうですが、私は行ったことがありません。

まとめ

私はこれまで、京極先生の著作は、京極堂シリーズしか読んだことがありませんでした。
しかし、個人的にはこの「嗤う伊右衛門」、失敗でした。
我々の世代は、四谷怪談といえば、映画、テレビドラマ、本、などで何度も見聞きしています。
ただ、京極先生の文章力で、時代小説ではありますが、非常に読みやすいものとなっています。
四谷怪談をあまり知らない人にとっては面白い本だと思います。
やはり京極夏彦といえば京極堂シリーズです。
また機会を見てご紹介したいと思います。
 

Follow me!

読書
スポンサーリンク
たどんをフォローする
還暦夫婦の生きがい探し