「ホワイトアウト」真保裕一著。若者からシニアまで、絶対に面白い冒険小説。

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こんにちは、たどんです。
 
今回ご紹介するのは、真保裕一著「ホワイトアウト」です。
 
少し昔の本ですが、一度読みだしたら「やめられない、とまらない、かっぱえびせん」のような本です。
 
面白いですよ〜!

簡単なあらすじ

新潟県にある、日本最大の貯水量を有するという奥遠和ダム、この架空のダムが舞台である。
 
主人公はこのダムに勤務するダム運転員の富樫輝男、猛吹雪で周囲が白一色となり、方向も地形もわからなくなるホワイトアウトと呼ばれる気象状況の中、遭難者の救助に向かった同僚で親友であった友人を亡くしていた。
 
雪でおおわれた厳しい天候の下、「赤い月」と名乗るテロリストグループがダムを占拠した。
 
「赤い月」は、ダム職員ばかりでなく、たまたまダムを訪れていた亡き友人の婚約者だった女性も人質にとり、政府に50億円を要求。
 
もし24時間以内にこの要求を飲まなければ、人質を殺し、ダムを破壊すると通告してきた。
 
ダムが崩壊すれば、ダムの麓(ふもと)にある数十万世帯が水没してしまう。
 
たまたま人質にならず、テロ集団から逃れることができた主人公。
 
ダムのことなら隅から隅まで熟知している。
 
人質を救出するため、たった一人でテロ集団に立ち向かっていく。

「ホワイトアウト」の読みどころ

ちょっと現実離れした、「そんなんありえへんやろ!」と言いたいくらい荒唐無稽なストーリーかもしれません。
 
でも、いいんです。
 
確かに武装したテロ集団に、ろくに訓練もしたことのない、ただの民間人が戦いを挑むなんてことは現実ではありえません。
 
1972年、「あさま山荘事件」という事件がありました。
 
これは、長野県の軽井沢にある「浅間山荘」に、連合赤軍のメンバーが、約10日間、人質をとって立てこもった事件です。
 
私は当時高校生で、テレビの前に釘付けになっていたものです。
 
この事件だって、大勢の警察官が、殉職者を出しながら、苦労に苦労を重ね、無事人質を救い出しました。
 
たった一人でテロ集団に立ち向かうなど、無謀もいいとこです。
 
逃げることができたのなら何で警察に通報しないんだ、と思うでしょう。
 
でもそこが筆者の筆力とでもいいましょうか、物語にどんどん引き込まれ、読んでいて手に汗を握るようになっていきます。
 
ネタバレかもしれませんが、この小説、ハッピーエンドなので、どうぞ安心して読んでみてください。

映画「ダイ・ハード」との違い

ブルース・ウィリス主演の映画「ダイ・ハード」。
 
1988年に上映されたアクションものの映画ですが、原作は1979年のロデリック・ソープという人の小説だそうです。
 
クリスマスの夜、武装したテロ集団に占拠された高層ビルに、たまたま居合わせた主人公が、一人でテロ集団に戦いを挑んでいくというもの。
 
人質の中には自分の妻もいる。
 
単身立ち向かっていく主人公の武器は、管轄外ではあるが、携帯しているピストル1丁。
 
知恵と勇気を駆使して、憎きテロ集団を一人ひとりやっつけていくところが見ものの映画です。
 
映画「ダイ・ハード」の主人公は、訓練を受けた現職刑事で武器も持っている。
 
小説「ホワイトアウト」の主人公は、単なるダムの職員。
 
この違いは大きいですね。
 
それだけに読み応えがありますよ。
 
なお、映画「ダイ・ハード」、第1作が人気だったので、その後も第5作まで作られ、近い内に第6作も上映されるという情報です。

「ホワイトアウト」の映画化

小説「ホワイトアウト」も、2000年に織田裕二主演で映画化されました。
 
映画は映画で面白かったのですが、私個人としてはやはり小説のほうが面白いかな?と思います。
 
私は一度観ただけですのであまり偉そうなことはいえません。
 
ただ、共演があの松嶋菜々子。
 
本当に美人で、最高です。
 
松嶋菜々子が出てるなら、あまりストーリーなど関係ありません。
 
いい映画でした。

織田裕二

織田裕二というと、俳優というより、世界陸上の司会で有名のような気がしますが、俳優としても活躍してます。
 
中でも、1991年、フジテレビで鈴木保奈美と共演して大ヒットした「東京ラブストーリー」というドラマ。
 
また、テレビだけでなく映画にもなった「踊る大捜査線」も有名ですね。
 
もう50歳を過ぎているのに若々しい俳優さんです。
 
「踊る大捜査線」については、また別の機会に紹介したいと思っています。

作者真保裕一(しんぽ ゆういち)

真保裕一は、1961年生まれ、あと数年で還暦ですね。
 
小説家になる前は、アニメ「どらえもん」などの制作に関わっていたことで有名です。
 
その後、1991年、小説「連鎖」で小説家デビュー、同小説で江戸川乱歩賞を受賞するなど、華々しくデビューを飾りました。
 
「連鎖」以降、「取引」「震源」「ホワイトアウト」「奪取」「奇跡の人」「密告」「ボーダーライン」「灰色の北壁」と次々にヒット作を生んでいます。
 
受賞歴も、江戸川乱歩賞をはじめ、吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、新田次郎文学賞などなど、軒並み受賞しています。
 
私が新しい小説の情報を得るためよく読んでいる「このミステリーがすごい!」では、今回紹介した「ホワイトアウト」が、1996年の1位になっています。
 
今後もまだまだ期待できる作家だと思います。

まとめ

私は、真保裕一の著作は、「奇跡の人」「密告」「盗聴」などを読んでいます。
 
でも、私個人の評価としては、やはり「ホワイトアウト」が1番です。
 
私の「ホワイトアウト」の読書記録には、「『ホワイトアウト』は真保裕一の代表作である。」としか書かれてません。
 
そして真保裕一著「密告」の読書記録には、「『奇跡の人』よりは面白かった。でも『ホワイトアウト』にはかなわない。」と書いてあります。
 
読みだしたら途中でやめられません。
 
寝不足になること請け合います。
 
では、良き読書ライフを。

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