「武士道シックスティーン」女子の剣道部物語。続編もあるよ。

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読書
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こんにちは、スポ根小説が大好きな「たどん」です。
今回は、剣道に青春をかける女の子の物語です。
誉田哲也著「武士道シックスティーン」。
私も中学・高校時代、剣道をやっていればよかった、と青春を懐かしんでしまいました。
面白いのでサラッと読めます。

簡単なあらすじ

剣道の指導者で県警の警察官を父に持ち、宮本武蔵を心の師と仰ぐ磯山香織、日本舞踊から剣道に転向してまだ3年の西荻早苗。
全中準優勝という輝かしい実績を持つ香織とこれまでなんの実績もない早苗が、中学最後の試合である横浜市民大会で対戦する。
全く無名の早苗が全中準優勝の香織に勝ってしまう。
香織は早苗に負けたことが忘れられない。
期せずして二人は同じ高校に入学する。
ここから物語が始まる。

本書の読みどころ

実は私、最初に映画を見ています。
映画といっても、民放のロードショウだかWOWOWだったか忘れましたが、たまたまテレビで見たんです。
それが面白かったので、原作がどうしても読みたくなり読みはじめました。

読みどころの前に

映画では、磯山香織役を成海璃子、西荻早苗役を北乃きい、がそれぞれ演じていました。
剣道に青春をかける剣道オタクの磯山香織役に、キリッとした成海璃子はピッタリです。
また、勝敗にはあまりこだわらない、他に特にやることがないから剣道をしているような西荻早苗役に、軽い感じの北乃きい、これもピッタリでした。
2人ともかなり練習したのでしょう。
剣道がサマになってました。
素振りだけでも簡単そうですがなかなかできないものです。
役者も大変ですね。
どうでもいいことですが、私、成海璃子という女優さんみたいな顔立ちの女性って好きなんです。
似た感じで鈴木京香という女優もいますが、彼女のファンでもあります。
これも余談ですが、ネット情報ですが、成海璃子さんは喫煙者で、ハイライトを吸っているそうです。
ハイライトというタバコは、一昔前には良く「労働者のタバコ」と言われてました。
結構ニコチン・タールが強いので、あまり若い女性が好んで吸うタバコではありません。
成海璃子とハイライト、このアンバランスがいいですね。

剣道の一瞬の動きが良く描かれている

ご存知のように、剣道というのは、一瞬の打ち込みの成否で勝敗が決まります。
ただ闇雲にエイ、ヤーと竹刀を振り回すのでは江戸時代のヤクザの喧嘩になってしまいます。
時代小説作家でもない著者が、その一瞬の動きを文章で同表現するのか、是非読んで実感してみてください。
さすが作家だなあ、と感心します。

打ち込み前の心理戦の描写も素晴らしい

剣道の試合は、場外で面をつけるときから始まっています。
そんきょの姿勢から対峙して構え、「はじめ」の合図。
いきなり前進して打ち込むことはまずありません。
気合を発しながら間合いを詰めたり距離をとったり、そこには壮絶な心理戦が繰り広げられているのです。
両者の心理状況をつぶさに文章にするには、実際に剣道を稽古しているか、かなり取材・勉強しないとなかなか書けるものではありません。
昔ヒットした「巨人の星」というマンガをご存知かと思います。
TVアニメ版で、ピッチャーだった主人公の星飛雄馬が、打者に1球投げるのに、その心理戦のやり取りで1話30分かかってしまう、ということもあったように記憶してます。
本書は、そんな長ったらしい文章はありませんので安心してください。

主人公2人を支える周囲の人達

もちろん本書は、2人の主人公だけの物語ではありません。
剣道部の同期、顧問、対戦相手、それに2人の家族。
いろいろな人物が登場してきます。
著者は、あくまで2人にスポットライトを浴びせ、周囲の人達はさり気なく登場させている感じです。
小説の中には、読んでいると誰が主人公なのかわからなくなってしまうものもあります。
本書の主人公はあくまで磯山香織と西荻早苗の2人です。
ただ、例えば磯山香織の父親。
本来であれば、娘に剣道を教えてあげればいいのに、と思うところですが、あまり娘に関心がないように装いつつも実際にはいつも気にかけ、さり気ないアドバイスをしたり、愛情が感じられる。
同じ武道に熱中する父娘、いいもんですね。

本書のモデル校は

主人公の2人が通う剣道の名門東松学園のモデルとなったのは、横浜にある桐蔭学園です。
私立桐蔭学園は中高一貫校で、野球部をはじめとして、剣道部、柔道部、ラグビー部などなど、スポーツに関しては全国大会の常連校です。
スポーツ好きの方ならこの学校の名前はまず知っているでしょう。
でも偏差値は高く、スポーツ一辺倒の学校ではありません。

続編について

この「武士道シックスティーン」。
一応物語は完結しますが、あくまで主人公2人の16歳の物語です。
当然続編があります。
ないと困るんです。
それが
・「武士道セブンティーン」
・「武士道エイティーン」
・「武士道ジェネレーション」
です。
もし「武士道シックスティーン」を読まれて面白い、と思ったら、続編もさらに面白いですよ。

著者「誉田哲也」

著者の情報をネットなどで調べてみると、剣道の経験はないみたいです。
しかし、格闘技ライターとしての仕事をしていたことはあるようです。
何らかの形で、武道や格闘技に関わっていないと、頭の中の想像だけで本書のような小説が書けるとしたら天才ですね。
私は著者の作品、「武士道シックスティーン」が初めてでした。
現在まだ未読ですが、「ジウ」3部作(3冊)を買ってあります。
この「ジウ」、10年近く前に黒木メイサ、多部未華子主演でテレビドラマ化されています。
読んだらまた紹介いたします。
なお、著者は
・「ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華」で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞
・「アクセス」で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞
を受賞しています。

まとめ

いつもお話してますが、私スポ根モノの小説・マンガ・映画が大好きです。
自分も中学・高校と一応柔道部に在籍はしてましたが、苦しい練習が嫌いでした。
今になって、もう少し熱心に練習・努力すればよかった、と後悔しています。
高校生の剣道部物語のような小説を、還暦過ぎのジジイがなんで読むんだ、と言われそうですが、いいんです。
好きなんだから。
昔を思い出すんです。
昔の自分に置き換えて楽しむんです。
小説は楽しければ何でもありです。
では、楽しい読書ライフを・・・。
 

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