こんにちは、たどんです。
今回は、またしても定年後や老後の生き方の本、3冊のご紹介です。
「元気に下山」五木寛之著
著者は日本を代表する作家。
知らない人はいないと思います。
1932年生まれでもう90歳を超えています。
直木賞受賞作家で、代表作として「青春の門」「大河の一滴」などがあります。
内容と感想
本書は、「人生についての100の問答」について著者の考えを述べた本です。
戦中・戦後と激動の時代を生き抜いてきた著者が、日々起きる人生の問題にどう対処すればよいのか、を述べています。
老後のためにいろいろと準備するのはいい。お金もあるに越したことはない。しかし、人生にはときにはそんな準備を根底から覆すような大事件が起きたりします。
(同書・23ページ)
たしかに著者の言うとおりでしょう。
しかし、この先何が起きるかわからないからこそお金を蓄えておくべきだと思います。
「充実した老後を過ごすには、積極的に何かをしなければいけない」
歳をとっても生き生きと元気に過ごすため、あるいは認知症を防ぐために、老後には何か趣味を持ったり、積極的に人とコミュニケーションを取らなければならない。
でも、現実問題として、それまで趣味らしい趣味も持たず、進んで人付き合いもしてこなかった人が、60代、70代になっていきなり始めようとしても、それはなかなか難しいものです。
無理して何かをしようとはせずに、ぼーっと昔を振り返ったり、懐かしんだりしていればいいのではないでしょうか。
(同書・62ページ)
すごくわかります。
同年代のシニアを見ていると、趣味を持たなければ、地域との交わりを深めなければ、などとある意味強迫観念のようなものが植え付けられているのではないか。
趣味なんてなくたっていいじゃないですか。
ボーっと生きたっていいじゃないですか。
他所様と比べるのはやめたいですね。
健康法
自分に合わないと感じたら迷うことなく投げ捨てる。
あまり本気になって期待しすぎず、趣味や道楽のつもりで楽しみながらやっていくことも大切です。
(同書・116ページ)
世の中には健康法と称するモノが満ち溢れています。
わたしもいろいろ試してはいますが、著者の言うとおり楽しみながらやっています。
信じる力
人間に歩き続ける希望を与えてくれるもの。それが宗教や信仰の力だと思います。
(同書・199ページ)
わたしは、特定の宗教など信仰してませんが、無信心(信仰心が無いこと)というわけでもありません。
地元の神社でお祓いをしてもらったり、毎朝先祖の位牌を祀った仏壇に手を合わせたりしています。
そんなわたしですが、著者の言う宗教や信仰の力は偉大だ、と思っています。
何かを信仰する、良いことだと思います。
「定年後の作法」林望著
定年後の過ごし方の本、これまでたくさん読んできました。
著者の本も初めてではありません。
著者の定年本や読書本も何冊も読んでいます。
もう定年後の本などあまり読むつもりはなかったのですが、つい手にとってしまいました。
著者の文章は非常に読みやすいので、わたしは好きなんです。
著者は1949年生まれ、作家です。
感想
著者は
・ 孤立を恐れない
という1章を設けています。
これは、わたしが常々考えていることです。
孤立を恐れるがあまり、地域とのつながりを持つ、趣味などを通して友人を作る、など多くの本で語られています。
しかし、孤立しないためだからといって、自分の信念を曲げてでも他人に迎合はしたくない。
孤立するのが辛い、寂しい、という人もいます。
でもわたしは、どちらかといえば一人が好きなんです。
「死ぬまで上機嫌。」弘兼憲史著
「課長 島耕作」で有名な漫画家です。
シニアの男性で知らない方はいないでしょう。
そんな著者も、1947年生まれで70歳を超えています。
著者は、定年後や老後の生き方の本を何冊も出しており、わたしも著者の本を読んだのは初めてではありません。
感想
第4章 お金なんて残すな
コンビニグルメで満足する境地
で
東京を中心に店舗を展開し、辛いラーメンで人気の「蒙古タンメン中本」も何度か言ったことがあります。先日もテイクアウトして食べました。
この店には「北極ラーメン」という激辛味噌ラーメンがあり、みんな大汗をかきながら麺をすする光景がおなじみとなっています。
僕も過去に3回ほどチャレンジしたのですが、いずれも途中でギブアップ。いつか完食してやろうと、ひそかにリベンジを企んでいます。
(同書・163ページ)
定年後や老後の記述の部分ではなくて申し訳ありません。
なぜこの部分に引っかかったかというと、実はわたしも「蒙古タンメン中本」に何度か通っているからです。
わたしはどちらかといえば辛いものよりも甘いもののほうが好きです。
辛いものは、普通の人が食べれるくらいの「チョイ辛」ぐらいが精一杯。
「蒙古タンメン中本」でも「北極ラーメン」なんてとんでもない。
そこまで辛くない「蒙古タンメン」がやっとです。
この「蒙古タンメン」も辛いことは辛いのですがなぜか中毒性があるんですよね。
本題とは関係ない話で申し訳ありません。
定年後や老後の記述では
・ 第2章 友人を捨てろ 人と比べるから苦しくなる
・ 持ち物を処分して執着や見栄と決別する
の部分に共感を覚えました。
また
第3章 墓なんていらない
故郷である山口県岩国市に先祖代々の墓があり、すでに亡くなった父親も入っていました。高台にあり、ロケーションもよかったのですが、遠方に暮らす僕たち姉弟も母親も、なかなか墓参りすることは出来ません。
そこで、思い切って埼玉県にあるお寺の墓地へと引っ越しすることにしたのです。先祖代々の菩提寺の住職を説得するのに難儀しましたが、どうにかこうにか理解してもらえました。
(同書・122ページ)
今、我が家でも、栃木県と都内の2箇所にわたしと妻の両親のお墓があり、わたし達夫婦が元気なうちに、どちらかを墓じまいし一つのお墓になるよう移すことを検討中です。
年令を重ねると、お墓の問題はどうしても避けられません。
悩みのタネとなっているご家庭も多いのではないでしょうか。
まとめ
他人と比較しても意味はないのですが、他の人はどんな考えで定年後や老後を過ごしているのだろう、との興味から、どうしても読んでしまいます。
今回は、有名な作家や漫画家の本で、どの文章も読みやすくおすすめです。
でも、購入される前に、書店などで手にとって、目を通されてから購入することをおすすめします。