長尾和宏著「病気の9割は歩くだけで治る!」歩いて健康になろう!

健康
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こんにちは、たどんです。
今回は書籍の紹介です。
長尾和宏著「病気の9割は歩くだけで治る!」
タイトルに惹かれて読んでみました。

本の概要

著者が「はじめに」で述べています。
歩くことが忘れられつつある時代だからこそ、「病気の9割は歩くだけで治る」と言うくらいの気持ちで歩いてほしい。そう思って、あえてこのタイトルを付けさせていただきました。
本書のタイトルが大げさなものであることは著者も認めており、歩けばほとんどの病気が完璧に治るとは言ってません。
町医者である著者が、日頃患者さんと接する中で、歩くことの重要性を実感し、本にしたものです。
著者は、歩くことにより
・ 糖尿病、高血圧などの生活習慣病
・ 認知症予防
・ うつ病
・ 不眠症
・ 逆流性食道炎、便秘
・ 線維筋痛症、喘息、リウマチ
・ がん
・ 風邪
など多くの病気の予防・改善に効果がある、としています。
そして、なぜ歩くことが健康に良いのか、どういう歩き方をすればよいのか、お医者さんの視点から解説しています。
また、あまりに薬に頼る現代の医療に警鐘を与える本でもあります。
本書は、著者のいわゆる「歩く健康法シリーズ」第1弾で、第2弾も刊行されています。

タイトルに惹かれて

最初にこの本のことを知ったのは、新聞の広告でした。
人はだれも年をとってくると、「健康」とか「病気」という言葉に敏感になってきます。
歩くことが健康に良いということは誰でもある程度は分かっています。
しかし、「病気の9割は歩くだけで治る!」というタイトルを見たら、これはもう読むしかありません。

わたしの体験談

40歳半ばの頃でした。
毎年行う定期健康診断で、糖尿病の再検査を指示され、いくつかの検査を受けさせられました。
中でも「ブドウ糖負荷試験」というそうですが、ブドウ糖を水に溶かした甘い液体を飲み、30分後、1時間後、2時間後、と何回も採血され、血糖値を測ります。
これは少しきつかった。
後日、総合判定として「境界型」との診断を受けました。
このときお医者さんから
「境界型になってしまうと、もう正常には戻れないから、糖尿病にならないように、運動をしてやせるように。」
と言われたように記憶しています。
後になって、「境界型」というのは、その後の努力によって「正常型」に戻ることができる、と知りましたが、当時は「あ〜あ、俺もついに糖尿病か。」とガッカリしたのを覚えています。
本当の糖尿病になったら大変だ、と思い、翌日から毎日の生活の中で極力歩くようにしました。
特に万歩計は使わず、1日最低1時間は歩くようにしたのです。
通勤時だけでなく、散歩も含めます。
また、歩くスピードも、特に早足で、というようなことはせず、自分のペースで、少しでも長い時間を歩くことを心がけました。
ラジオやウォークマンを利用し、飽きのこないように気をつけながら。
1年近く、我ながらよく頑張ったと思います。
翌年の定期健康診断。
見事に数値が「正常型」に戻っていました。
嬉しかったなあ。
歩くことの重要性を実感した瞬間でした。
なお、体重はほとんど変わりませんでした。

昔の人はよく歩いた

歩くこと、というと、よく昔の人のことが引き合いに出されます。
昔の人はよく歩いた。
したがって、生活習慣病のようなものは昔の人にはなかった。
などと言われます。
でも、わたし思うんですよね。
「たしかに昔の人は、生活習慣病とは無縁だったかもしれない。
ただ、平均寿命でいえば、今の人のほうが数十年長生きだ。」
これは、医学の発達によるものなんでしょう。
自動車や電車のなかった昔には、馬かカゴに乗る他は歩くしかなかったわけです。
現代人が昔の人より歩かなくなったのは当然です。
わたしは、少しでも歩くことを心がけ、時には医学のお世話にもなる、これで良いんじゃないかなと思います。

わたしは1日5,000歩

わたしは、通勤時には、最寄り駅まで約1.4kmは必ず歩くようにしています。
その他の歩数を含めると、5,000歩は超えています。
少ない。
と言われる方も多いと思います。
よく1日1万歩、と言われます。
でも、1日1万歩を歩くってけっこう大変ですよね。
わたしは決して無理しない。
もともと有酸素運動というのが嫌いなんです。
ついでに上り坂と階段も嫌いです。
歩数が少ない代わりに、週1〜2回は筋トレもどきをしています。
わたしには今の運動があっているようなので、今後もこのペースでやっていこうと思っています。

1日1万歩の根拠

よく言われる「1日1万歩」。
この根拠について以前調べてみたことがありました。
結局、これっ、という根拠はないんですよね。
強いていえば、1万歩を歩いて消費するカロリーと生活するうえでのカロリーを合計すると、1日に摂取するカロリーとトントンになる、つまり食べた分のカロリーを身体に溜め込まずにすむ、ということなんだそうです。
しかし、これだって、個人差があります。
若いうちならいざしらず、我々シニアはマイペースでいきましょう。

まとめ

タイトルに惹かれて読んでは見ましたが、すべてのシニアに絶対オススメ、という本ではありません。
特に、健康や病気に関心を持ち、いつも注意を払っている方には、さほど得るところはないかもしれません。
ただ、歩くことの大切さを再認識させてくれる、という意味では良い本だと思います。
ちなみに本書には、同じタイトルで第2弾が刊行されていますが、わたしは今のところ買う予定はありません。

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