こんにちは、たどんです。
今回は、「お金(老後資金)」を考えるうえで重要な位置づけをもつ「退職金」についてお話ししたいと思います。
「退職金」なんかあてにするな!と言いますが・・・
「退職金」をあてにするようじゃダメ、「退職金」は全部老後資金にあてるようにしなければ。
などともっともらしくおっしゃる方がいます。
そういう人の多くは、親の代からの土地や建物など不動産がある、高い給料をもらっている、自営でとんでもない年収がある、という人でしょう。
「退職金」はおおいにあてにすべきです。
多くの人は退職金をローン返済に当てている
普通は私のように、親からの財産などあてにできず、全て自分で働いて、その給料の範囲内で生計を立てていかなければならない人がほとんどだと思います。
普通に就職して、結婚して、子供ができて、マイホームを建てて、定年退職したときには借金はゼロ、貯金はバンバン、そんな人見たことありません。
中には恵まれた人も・・・
私の同僚に、「俺も借金してマイホームを建てたが、定年前に借金は完済して、退職金は全部老後資金にあてられる。」と言ってる人が何人もいました。
でも、よく聞くと、たしかに豪華なマイホームを建て借金は返したのですが、土地は親から譲り受けたもの、そんな人が多かったです。
まあ、うらやましいとも思いませんが・・・。
子供にかかる養育費、住宅ローンの返済を、安い給料で全てまかない、退職時には借金ゼロというのは、退職金をあてにしなければ無理な話でしょう。
マイホーム、買うべきか?
マイホームを買うべきか、借りるべきか、というのはまた別記事で書きますが、私は、もし老後を真剣に考えるのなら、絶対に買っておくべき、と考えています。
返済しきれなかった分を退職金で充当する、自分の退職金がいくらぐらいなのか、おおよその金額が予想がつくのであれば、その退職金をうまく利用して、生活設計を考える。
当然のことだと思います。
公務員の退職金
世の中の景気が悪くなると、「公務員は退職金をもらいすぎだ。公務員は恵まれている。」などと、いつも公務員が標的となってバッシングを受けます。
民間企業は、給料や退職金、企業間格差が大きく、退職金なんか少ないというよりゼロという企業もある、という話も聞きます。
苦い思い出
ただ、忘れもしません、バブルで日本が賑わっているころの話です。
民間企業に勤め、羽振りの良かった同級生に、「よくそんな安月給でやってるな。」と憐れむように言われたことも一度や二度ではありません。
仕事でクレームなどを受ける時、常に「私達の税金で食べてるくせに。」という一言がついてきます。
東京ではなく、他府県に居住する人に言われたときなど、よっぽど「あんたの税金から給料もらってるわけじゃない。」と言ってやりたいときも何度もありましたが、いつもグッとこらえ、対応していました。
公務員として勤務している時の、腹立たしいこと、悔しいこと、数えあげればキリがないのでもう話しませんが、要するに「他所の芝生は青く見える」ものなんですよね。
当然の権利としてありがたくいただく
退職した今だからいえるのですが、公務員は、景気が良くても給料が上がるわけでなく、仕事で成果を上げても特別ボーナスがもらえるわけでなく、法令で定められた給料で、その住民のためコツコツ仕事をします。
私は、定年退職した時、当然の権利としてありがたく退職金をいただきました。
でも、手元にはほとんど残っていませんが・・・。
一昔前までの公務員の退職金
昭和53年に私が公務員になった頃、当時は55歳が定年でした。
当時の先輩は、退職金で都内に一戸建てのマイホームが買えるくらい退職金をもらっていたようです。
贅沢を言わなければ、マイホームを買ってもお釣りが来るぐらいもらっていたようです。
また、今と違って年金もしっかりもらえ、定年まで勤め上げればあとは悠々自適の老後生活が送れたそうです。
現在の公務員の退職金
しかし現在はそうはいきません。
一戸建てのマイホームが買えるほどの退職金なんかもらえません。
しかも私の先輩後輩を見ていると、公務員の退職金、年々減額されています。
おおまかに言えば、1年で約100万円ぐらいずつ減っているようです。
今後どこまで減らされることやら・・・。
まとめ
さて、「退職金」のまとめです。
「退職金」がいくらもらえるのか。
これはその人の境遇・職業によってかなり個人差があります。
「退職金」の額がいくらであろうと「老後資金」を考えるうえで、「退職金」をいかに活用するかが大切だ、と言いたいのです。
「退職金」を全て住宅ローンなどの借金の返済にあて、とにかく定年退職した時には借金ゼロになりたい、という人がいます。
ただ、退職時、借金ゼロ、貯金もゼロ、というのでは困ります。
いや私は健康だから、第二の職場で生活費を稼ぐので大丈夫。
これが一番危ない。
人生何があるか、一寸先は闇。
ましては60歳をすぎると体調が急変することもあります。
私個人としては、「老後資金」としてというより、まさかの時のために、退職時にはせめて300〜500万円位の現金が手元に残るように頑張ってほしい、と思います。
その理由等はまた別記事で・・・。