「内田樹」の本を10冊以上読んでみた。難しかった。

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読書
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こんにちは、たどんです。
今回は、内田樹の著作についてのご紹介です。
今回は、私が目を通した著作を紹介するだけで、特におすすめはしません。
その理由は後で述べます。

内田樹とは?

内田 樹(うちだ たつる)1950年生まれの日本のフランス文学者。
東京大学文学部卒業。
神戸女学院大学名誉教授、京都精華大学人文学部客員教授。
翻訳家でもあり、武道家(合気道の凱風館館長)でもある。
著作も多く、時折メディアにも名前が出てくるのでご存知のかたも多いのではないでしょうか。

なぜ内田樹の本を読もうと思ったか

実を言うと、私は、誰のおすすめによるものかは忘れましたが、
内田樹著「寝ながら学べる構造主義」
という本を5年ほど前に読み、難しくて内容がよく理解できなかったので、読むのを途中で放棄しています。
その後、内田樹という著者の名前もすっかり忘れていました。
私は通勤の行き帰りに、Podcast(ポッドキャスト)を聞いて時間を潰しています。
本当は読書したいのですが、電車の揺れは老眼には厳しいのです。
Podcastというのは無料で登録できます。
私が登録して購読している中に、
武田鉄矢の「今朝の三枚おろし」
という番組があります。
そう、あの金八先生の武田鉄矢です。
武田鉄矢はもう70歳を超えてるはずですが、非常に読書家で、話術も長けています。
「今朝の三枚おろし」は、ラジオ文化放送で月曜日から金曜日まで毎朝10分間放送され、Podcastはそれを1週間分まとめて聞けるのです。
番組の内容は、武田鉄矢が読んだ本をもとに、毎週一つのテーマについて、本の内容を紹介するとともに自分の意見を話す、というものです。
その武田鉄矢が内田樹の著作に共鳴し、内田樹を師と仰いでいます。
番組のなかで、武田鉄矢があまりにも内田樹の著作を褒め称えるので、私も読んでみることにしました。
実は私、内田樹の著作を全て古本で購入しています。
最初から新刊本を買う勇気がなかったからです。
ネットで見たら、内田樹の著作が安く販売されていたため、武田鉄矢がおすすめするのなら、と大量に購入しました。
私が購入し、目を通したのが以下の書籍です。

私が購入した書籍

発行年代順であげると
・ 「ためらいの倫理学」
・ 「『おじさん』的思考」
・ 「寝ながら学べる構造主義」
・ 「期間限定の思想―『おじさん』的思考2」
・ 「疲れすぎて眠れぬ夜のために」
・ 「私家版・ユダヤ文化論」
・ 「下流志向」
・ 「ひとりでは生きられないのも芸のうち」
・ 「日本辺境論」
・ 「街場のメディア論」
・ 「最終講義」
・ 「呪いの時代」
その他、石川康宏との共著で
・ 「若者よ、マルクスを読もう」

率直な感想

文章が難しい

上にあげた本で、内容がなんとなく理解できたのが、
「ためらいの倫理学」2001年 冬弓舎
だけでした。
とにかく日本語が難しい。
文章の言い回し、難しい言葉、いつも娯楽小説ばかり読んでいる私には、はっきり言って難しかった。
武田鉄矢は、「内田師範」と言って内田樹の本をベタ褒めしています。
きっと玄人受けする、頭の良い人向けの本なのでしょうね。
昔から「難しい内容を難しく書くのはやさしい。難しい内容をやさしく書ける人が本当に頭の良い人、文章の上手い人だ。」と言われています。
内田本を理解できない私にとって、救いの言葉、言い訳の言葉です。

著者の考えに共鳴できないところが多々ある

私が内田樹の著作を読んで、首をかしげる点を2つほど。

安倍総理が独裁者?

例えば内田樹は、今の安倍内閣を「独裁」という表現で反対の立場をとっています。
いくら反対しようが「思想の自由」ですから良いと思いますが、「独裁」という表現はいかがなものでしょうか。

憲法9条について

内田樹は自身のブログのなかで、「交戦権を否定した九条二項と軍隊としての自衛隊は拮抗関係にあり、拮抗関係にあるがゆえに日本は「巨大な自衛力」と「例外的な平和と繁栄」を同時に所有している世界で唯一の国となった」と論じています。
つまり曖昧な解釈のままが一番良い、ということなのでしょう。

私の反省

今回内田樹の著作について、内容もよく見ず、ネットの古本屋で安く販売されていたため大量に購入してしまいました。
私は滅多にこういう買い方はしないのですが、武田鉄矢があまりにも褒めるものだから・・・。
イヤ、イケナイ、イケナイ。
人のせいにしてはいけません。
本はある程度吟味して買いましょう。

内田本を読むならどの本から読めばよいのか

もし皆さんが、内田樹に挑戦しよう、と思うのであれば、先ず「ためらいの倫理学」から読まれることをおすすめします。
「ためらいの倫理学」は、著者の単独の執筆による初めての本、とのことです。
2003年に角川文庫が文庫化し、内容は、副題として「戦争・性・物語」とあります。
・ なぜ私は戦争について語らないか
・ なぜ私は性について語らないか
・ なぜ私は審問の語法で語らないか
・ それではいかに物語るのか
について、著者の思うところを述べたものです。
私は、購入した著者の本を手当たり次第目を通していったのですが、「ためらいの倫理学」を手にしたのは最後の方でした。
発行順にこの本から読んでいれば、もう少し他の本も理解できたかもしれません。

文学賞受賞歴

著者は、
・ 「私家版・ユダヤ文化論」で小林秀雄賞
・ 「日本辺境論」で新書大賞
・ 著作活動全般に対して伊丹十三賞
をそれぞれ受賞しています。
「私家版・ユダヤ文化論」も「日本辺境論」も読みました。
でも、難しくて何を言わんとしているのかよくわかりませんでした。

まとめ

冒頭で、今回は紹介するだけで特におすすめはしません、と申しました。
その理由はおわかりいただけたかと思います。
読んでも理解できない本を、人様におすすめすることはできません。
皆さん、私のような買い方はやめましょう。
そして、定年後の楽しみで、娯楽小説をメインに読書されている方、内田樹の書籍はおすすめできません。
でも、当ブロブを見て、どんなもんかな、と興味を持たれた方のために、「ためらいの倫理学」のリンクを貼っておきますので、気になる方はチェックしてみてください。
では、良き読書ライフを・・・!
 

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